フィフティーズな床屋

僕の大好きな「かんぴょう巻き」の根源は、地元にあった寿司屋に理由があった。

こんにちはー。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。

僕が小学生の頃、田舎には洒落た食べ物はなかった。

田舎育ちの僕にとって「お寿司」とはとても貴重な食べ物だったんです。特に田舎ではなかなか新鮮な海の魚が一般町民には手に入りづらかったんですよねー。

例えば食べ物なんかでいうと、僕が小学生の時にはクリスマスが来ても生クリームのケーキ(バターケーキでした)なんて食べたことがなかったですし、それに今でこそ気軽に食べれるマクドナルドのハンバーガーや吉野家の牛丼なんて、自家用車を持っている家庭しか食べれなかった?んですよね。

だっておじいちゃんとおばぁちゃんの旅行のお土産は、豊橋のマクドナルドのハンバーガーにしてもらってましたからね。

そのくらいTVのCMで見ることのできる食べ物を、気軽に食べることができなかったのが僕が小学生の頃のここ佐久間町浦川の現状だったんです。

たまにしか食べれないお寿司

そしてお正月やお祝いの時などの時には、年に数回しか口にすることができない寿司を食べることができたんですよね。

浦川には2件の寿司屋がありました。そして一方は本格的な江戸前の寿司を修行して来てやってる店、もう1つが修行なんてしずに自分の才覚だけで寿司屋みたいな食堂をやっていたおっちゃんの店。

昔は商売をやっているとお客さんのとのお付き合いで、髪の毛をカットしに来てくれるお客さんの店をチョイスすることになるんです。

お客さんとして来てくれていたのが寿司屋のような食堂をやっていた店のおっちゃんだったんですよね。

年に滅多に食べることのできない寿司です。子供の頃何かとお祝いがあるとお寿司が食べれると思い、嬉しくてしょうがなかったんですよ。

そして僕にとって寿司とは「かっぱ・おしんこ・かんぴょう・鉄火」この四種類だったんですよね。

「かんぴょう巻き」はバカ美味かった!

ここの寿司屋に注文すると全て巻物ばかりで、生ものといえば鉄火巻きしかなかったんです。

きっと知らなかったのか寿司に対して巻物だけに自負があったのか・・・。

どちらにしても寿司というと、この四種類しか食べたことがなかったんですよ。でもねこの寿司の中でも「かんぴょう巻き」は絶品だった。

かんぴょうは少し大きめで歯ごたえがしっかりしてる、味も寿司に合う程よい甘辛さなんですよ。本当に美味かった。

この食堂のような寿司屋?のおっちゃんが寿司と豪語する巻物を、僕はこれが寿司だと小学生の間ずっと思っていたんです。

そしてこの「かんぴょう巻き」の美味しさが頭からずっと離れなくて、回転寿司でも「かんぴょう巻き」のある店に行きたいんですよね。

毎回僕が「かんぴょう巻き」を食べたがる理由はこんなことにあったんです。

もし近くの寿司屋さんに「かんぴょう巻き」があったら、食べて美味しさを噛み締めてくれると嬉しいなって思います。

それでは、またー。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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