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ポマードとグリースの違い!
こんにちは。
浜松市佐久間町の床屋 乗本和男です。
僕の店は決してリーゼント専門店ではないのですが、僕の個性に共感してくれる人が、お客さんとして来店してくれることが多くなって来ました。そんなお客さんの中には、リーゼントが好きだけど、自分では床屋に行った時にどう言っていいのか分からない。そして今時リーゼントにして欲しいなんていうのが言いづらい。そんなお客さんも来くれます。僕の店ならリーゼントにしたくなる人は、なんの違和感もなく来店して「リーゼントしにして」と言いやすいですからね。だって僕もリーゼントにしているんですもん。
服を買いにく時、オールディーズなショップで買おうとしたら、店員の方の格好が今風の格好だったら、白けて買いづらい感じがするし説得力がないんだよね。やっぱり自分が何が好きで何を売る商売をしているか明確にしている方が、お客さんにわかりやすいんです。ただ個性が強いと他のお客さんが離れることもありますが、そこは人柄でカバーするといいですね。
ちょっと横道にそれてしまいましたが、ポマードとグリースはどこが違うのか!実は名前はもちろん違いますが、使われている成分が違うんですよ。ポマードは歴史が長く原料が自然の油を使って作ってあるんです。液状のひまし油と木蝋を混ぜて固めています。また、昔はアップルを原料として作っていたようで、ラテン語でリンゴを意味するポムムが、ポマードの語源という説があるくらいなんです。これは油性のポマードの話ね。
(マーレーズ油性ポマード・・・ちょーハード)
(ルーゾー油性ポマード)
今度はグリースだけど、油に水を加えて科学的に作られたんですよね。ですから人工的に作られたのがグリースなんです。このグリーズの名前の由来ですが、1960年代にポマードで髪をセットをした当時の不良が「グリーサー」と呼ばれていたことから付けられたと言われているみたいです。1979年の映画「グリース」の名前もここから来たという話しですよね。
(クールグリース)
実はグリースと水溶性ポマードは、ほとんど同じ成分で、名前は販売する側が名前を決めるみたいなんです。水溶性ポマードとグリースは一緒で、油性だけが違う成分でできているんですよね。昨日も書きましたが、汗をかくときは油性ポマードがいいんです。でもなかなかシャンプーで洗っても取れません。グリースや水溶性ポマードは汗で溶けて流れるので、汗のかかない時には使えます。シャンプーですぐに流せるので楽です。その日の状態や目的で使い分けるといいですね。
(オリジナル水溶性ポマード)
僕個人的にはウルトラハードスプレースパイキーを使いますが、後からクシを通せないのがネックだけで、踊っても形が崩れないから、重宝しています。
(ウルトラハードスパイキー)
ということで、水溶性ポマードとグリースはほとんど同じ、油性ポマードは別物ということです。僕もずっと水溶性ばかり使っていたので、グリースを使ってました。今は水溶性のオリジナルポマードを使っていますけどね。さっきも書きましたが、その時に応じて使い、また水溶性と油性を混ぜたりして、強さを調整して使う方法もあります。今日はちょっとポマードとグリースのことをお客さんに聞かれたので書いてみました。
この記事の投稿者
乗本和男