佐久間町の伝承という大事な物が、また無くなってしまいます。
こんにちは。
浜松市佐久間町の理容師 乗本和男です。
ついに佐久間町の財産がまた1つ火が消えてしまいました。辛いことです。これも原田橋の崩落事故により、来場するお客さんの数の減少してしまったことも要因の1つなんですよね。いくら行ってみたくても、そこへ行くまでの道が不便になってしまうことで、お客さんの足は遠のいてしまうんです。そんな中でも今まで地元の有志の方が頑張ってこられた「佐久間民俗文化伝承館」が閉鎖されることになったんです。
この伝承館は、僕の住む浦川地区の和山間というところに住んでいた、種間さんという方の自宅だったんです。その種間さんも、生前はお客さんとして来店してくれていたんですよね。それだから余計にこの伝承館がなくなることの寂しさを感じてしまうんです。そしてここでは毎週土日・祝日に「野田山びこ会」が運営していた「そば処北条峠」がすごく人気で、県外からも食べにくる人が多かったんです。それだけに原田橋の崩落で、お客さんの足が遠のいたのは辛かったですよね。
こうなってくると、もう崖を落ちるように悪い方向に進んでいく感じがします。新聞では蕎麦粉の製造設備が老朽化になり、山びこ会の会員の高齢化も後し、しまいには浜松市からの補助金も打ち切りになってしまったと載ってました。そうなるともうやりようがなくなってしまうんです。残して欲しい気持ちで頑張ったのですが、みんなの奮闘も3月29日の営業を最後に運営をやめみたいなんですよね。
去年は「浦川歌舞伎」が無くなり、尾上栄三郎祭りも分からなくなりました。そして箱物はほとんど潰されたか、空き家になっているんですよね。山奥の田舎を盛り上げるのは大変だと思います。でも元々そこあって、まだ頑張れるものがあったとしたら、浜松市の力でなんとかして欲しいです。赤字だから切り捨てるのは、民間と同じような感じがします。この伝承館が何故ここにできて、何故ここで蕎麦を打っているのか、何を目的に始めたのか。深く考えてくれたら嬉しいです。
山奥の町にあった自慢のシンボルがどんどんと少なくなっていくと、そこに住む住民の気持ちも下がって来てしまいます。ぜひ浜松市と浜松市に住む住民のみなさんの力で、もう1度元気な山奥の町にしてほしなって思います。
この記事の投稿者
乗本和男