フィフティーズな床屋, 仕事観, 床屋ネタ, 雑感
床屋が「ネオバーバー」として進化していく。
こんにちは。
浜松市佐久間町で床屋をやっている 乗本和男です。
男性の床屋離れが続いてましたが、最近では男性が床屋に戻って来ているんです。今では美容も床屋も変わらないような店もあり、ユニセックスサロンとしてやっているところもありますが、実は男性をメインにした床屋に人気が出てきてるんですよね。それが2年前くらいから流行り始めた「ネオバーバー」なんです。
少し前からフェードヘアっといって、0、5mm以下のバリカンで裾をカットして、短い刈り上げをぼかしていくヘアスタイルが人気なんです。
僕たちが始めた頃は、2mm以上のバリカンの刃で刈り上げるのが一般的でした。なぜ2mm以上しか使わなったのか、それはぼかす(虎刈りにならないようにする技術)のに凄く難しくなるからなんです。
ハサミとバリカンを駆使して、上手くぼかせるのがこのくらいだったんですよね。マネキンみたいに頭皮が凸凹もなく綺麗だったら上手カットできるかもしれません。でも人の頭は凹凸があるんですよ。ですから短くすればするほどかなり難しくなります。でもバリカンの進歩で、それが多少容易になったんです。
僕のお客さん中には、裾の上までカミソリで剃って、それからバリカンでぼかしていくお客さんもいます。男性は裾が短い方が活動的なって、気持ちの良いさっぱりしたヘアスタイルになるんですよね。でもね、僕はそこだけに床屋の良さを感じてるのじゃない思うんです。もちろんフェードヘアが床屋への来店の入り口になっているのですが、床屋の本来の仕事が見直されてきたんです。
顔剃りや耳掃除など、昔からやっている本来の床屋の仕事が、仕事などで疲れ切った男性の癒しとして人気が出てきてるんです。それは逆に若い男性が美容室しか行ってなかったから、顔剃りや耳掃除が凄く新鮮に感じたんです。床屋の仕事ってある意味「トータルビューティー」なんですよね。
カットして顔を剃り、耳掃除をして眉毛・鼻毛を整えて、シャンプーをしてマッサージをしてブローする。
床屋の気持ち良さを知らない男性がいたら、行ってみて欲しいです。きっと美容室とはまた違う良さが見つかリますよ。
この記事の投稿者
乗本和男