息子さんの「初めての床屋」は、子供の成長の証。

こんにちは。

浜松市佐久間町の床屋 乗本和男です。

今でこそ小さな子供のお客さんが少なくなりましたが、昔はやたら多くて店の中は小さな子供のお客さんがいると、鳴き声の大合唱が賑やかく響いたものでした。僕が床屋の立場として子供達を見ているから、賑やかいなって感じたのかもしれません。でも自分が子供の頃を考えて見ると「うふっ」って吹き出しそうな思い出が浮かんできました。

子供の頃は、床屋の息子のくせに髪の毛を切るのが嫌だったんです。というかずっとBOUZUだったんです。きっと動き回るからこのヘアスタイルしかしてくれなかったのかも。床屋椅子に座ってジッとしてるのが辛かったんですよね。幼稚園児の時には、みんなで教室でお遊戯していても、そこにいるのが苦痛だったのか、1人でグランドに飛び出して行き遊具で遊んでいる変わり者だったみたいです。僕もなんとなく記憶にはあるのですが、あまり触れるとただでさえ普通と見られたことがないのに(笑)ますますおかしな人と思われると思って言わなかったんです。

やっぱり小さなお子さんは、ジッとしているのが辛いんですよね。昔、僕が修行時代に警察官のお父さん(少しお年がめしてました)が、まだ幼稚園に入る前の息子を連れて来てくれたんです。大人しいお子さんでしたが、カットをすると少し動いたんですよね。そしたらお父さんが「〇〇動くな!」って怒鳴るんです。そしたら息子さんがビシッとするんですよ。でも怖かったのか辛かったのか、涙を流しながらジッとして、僕がカットを終わるのを待っていたんです。

そんな記憶が蘇って来ました。

ちょっと脱線しましたが、小さなお子さんてジッとしてるのが本当に苦手なんですよね。
こんなことを書いたのは、朝見たヤフーニュースのタイムラインに「初めての床屋」っていう記事が載ってました。そこには息子さんを4歳まで、お母さんがヘアカットをしていたんだけど、幼稚園に通うようになり、母親がいつまでもバリカンでカットしてはいけないなって感じ、床屋に連れて行ったんです。そこで動く息子のために「右に動けば左手を握り、左に動けば眩手を握り」動かないように嫌がらないようにしたんですよね。そして床屋が終わりスッキリ気持ちよくなった息子さんが「また床屋に来る」って言ったと時に、お母さんは、自分から離れる子供に寂しさを感じたみたいなんですよね。

初めて床屋に来る時には、みなさん色々と想うところがって来るんですよね。今回の場合は息子さんのこれからのことを考えてでした。でもお母さんてこんな気持ちになるんだなって、母親の子供に対する愛情の深さは、父親にはない強いものがあるんだなって改めて感じました。

 この記事の投稿者

乗本和男

浜松市の山奥にある佐久間町というところでフィフティーズな床屋 「ヘアーサロンノリモト」を営んでいます。フィフティーズ・ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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