生まれて初めて「ホーム・アローン」なった日の夜。

僕は生まれてこのかた1人で生活したことがないんです。必ず誰かと同じ屋根の下で暮らしていたんですよね。名古屋に修行にいっている時もそうでした。同期で入った子は1人で暮らしていたんですが、僕だけ先輩に気に入られて一緒に住んだりしていたんですよ。もともと1人で屋根の下に住むってのが苦手な原因が、今までの生活の中にあったんです。

僕が小さい時にはおじいちゃん夫婦・両親・おじさん・弟と7人家族だったんです。それから数は減りはしたものの何人かの家族で暮らしているんです。さっきも書いたけど唯一1人暮らしができると思った修行時代も、先輩と暮らすということになってしまったので、できなかったんですよね。決して一人暮らしがしたかったというワケではないんです。どちらかというと一人暮らしをしたくない方なんですよね。それには理由があるんですよ。実は僕 もっぱらのへっこし(臆病)で、幽霊という類が非常に苦手ないんですよね。

小さい時におじさんに嫌だと言っているのに、四谷怪談とか牡丹灯籠などの日本の幽霊の映画を見せられたんですよね。正直まだその時は心が純粋だったので、素直にその恐怖を心の中に仕舞い込んでしまったんです。それからというもの、幽霊に関する場所やものなど全てが苦手になってしまい、正直に話すと夜 暗くなると怖いんですよ。そんなバカなー!って思うかもしれないけど、本当なんです。だから1人で住むのではなくて、みんなで住む方が自分は好きなんですよね。まさかこんな小さい時のことが50歳になっても影響してくるとは考えてもいませんでした。

そんな1人では1晩を過ごしたことのない僕が、ついに1人で1夜を過ごしたんですよ。実に生まれて初めてのことでした。3人暮らしの僕ですが、嫁さんがまだ実家にいて母親が1泊の旅行に行ったんです。嫁さんも母親も僕のことを知り尽くしているので、1人になる前に「大丈夫?寝れる?」と心配をしてくれたんですよね。

1人の当日は昼飯も自分でそばを茹でて食べ、晩御飯には久しぶりにビールを飲み、おかずを作り、1人で夜を過ごしていました。料理を作ったり片付けたりするのは苦にならないから心配はないのですが、やはりメインは寝る時ですよねー。寝る前によぎるのがドアや窓の鍵のチェックを確認したかどうか、豆電気にして暗くなった寝室で1人、やたらと耳が冴えるのはなぜだろうか!小さなもの音にが気になり目を開け寝返りをうつ。ジッとしてるとやたら早く打つ脈が気になるんだよね。

目を瞑るといつもは浮かばないのに、この時ばかりは瞼の奥に幽霊の姿や怖い話が浮かんでくる。浮かばないようにしようと考えても、なぜか浮いてくるんだよね。そして長い時間 こんな不安と恐怖?におかされた時に、あの映画のことを思い出したんです。

「ホーム・アローン」

一人きりで過ごす1晩の出来事、この映画みたいなことはなかったけど、1人で1晩過ごして分かったことは、やっぱり僕は一人きりでは住めないなってことでした。

それではまたー。

 

 この記事の投稿者

乗本和男

フィフティーズ、ロカビリーが大好きで自然に囲まれながらロックな毎日を過ごしています。町の人に喜んでもらえる床屋を目指しています!
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